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犬の気管虚脱を徹底解説!犬の病気を正しく知ろう犬の呼吸器の病気

犬の気管虚脱を解説!症状・原因・治療・予防を知る

犬の気管虚脱の症状 気管虚脱(きかんきょだつ)とは、体内の気管が押しつぶされ変形することで、呼吸困難に陥る病気です。 気管は肺と喉を繋ぐ部位で、ホースのような役割を果たしています。気管虚脱を発症し、気管が締め付けられることで呼吸困難を引き起こします。初期症状としては軽い咳が出ますが、徐々に呼吸時にゼーゼーと息をしたり、ガチョウのようにガーガーという咳をするなど、特徴的な症状が表れます。 さらに症状が進行すると、呼吸困難も悪化し、よだれを垂れ流したり、舌が青紫色になるチアノーゼという症状が表れることもあります。悪化した状態が続くと、気管が潰れた状態から元に戻らなくなります。 また症状によって、グレード1からグレード4まで分けられます。グレード1は気管が約25%潰れている状態です。グレード2が約50%、グレード3が約75%、グレード4が約90%以上潰れている状態です。気管がつぶれて変形してしまうことで、空気の入れ替えがうまくいかなくなり、心臓や肝臓などの重要な臓器にも、悪影響を引き起こします。 犬の気管虚脱の原因 実は気管虚脱の明確な原因は明らかになっていません。ミニチュア犬種などは罹りやすく、遺伝的な要因があるのではないかといわれています。 後天的な理由としては、肥満や老化などが原因となります。気管の周りにある脂肪が、気管を圧迫してしまう肥満は避けたい原因です。また散歩時に付けてる首輪によって気管が締め付けられ、発症することもあるといわれています。 犬の気管虚脱の治療・予防 気管虚脱は根本の完治が難しい病気のため、治療は症状の緩和を目的として行われます。 症状が軽い場合は、投薬治療を行います。咳を緩和する薬や気管の拡張を促す薬などを投与することで、症状が改善していきます。ただし再発しやすい病気であり、一度潰れた気管は元には戻らないため、一度症状が治まっても引き続き注意することが重要です。 症状が重くなってくると、呼吸困難を引き起こしている場合には酸素吸入を行ったり、症状が悪化している場合は外科治療を行うこともあります。そうすることで、呼吸をしやすくします。詳細の治療方法については、動物病院へ行き、獣医師の先生と相談してください。 予防としては、肥満対策に取り組むことが効果的です。肥満になれば、気管を押しつぶすほどの脂肪が発生してしまいます。そうならないように、日頃から適度な運動や食事を心がけることが必要です。仮に気管虚脱を発症しても、体重制限によって症状が緩和されることもあります。体重などの健康管理は徹底するようにしましょう。 また散歩時や運動時に首に付けている首輪を引っ張ることで気管が圧迫される場合もあります。この状況を防ぐために、首輪の代わりにハーネスを用いるなども有効的です。 また梅雨や夏の蒸し暑い季節は、呼吸器系に負担がかかりやすくなります。家の空調を快適に設定するなど、愛犬が過ごしやすい生活環境を整えることにも意識を配りましょう。 なりやすい犬種(好発犬種) ヨークシャー・テリア ポメラニアン トイ・プードル チワワ 犬の呼吸器の病気一覧 肺炎(はいえん) 気管虚脱(きかんきょだつ) 肺水腫(はいすいしゅ) 気管支炎(きかんしえん) 気胸(ききょう) 門脈シャント(もんみゃくしゃんと) 気管支狭窄(きかんしきょうさく) 喉頭麻痺(こうとうまひ) 軟口蓋過長症(なんこうがいかちょうしょう) 短頭種気道症候群(たんとうしゅきどうしょうこうぐん) 咽頭炎(いんとうえん) 肺気腫(はいきしゅ)

犬の糖尿病を徹底解説!犬の病気を正しく知ろう犬の内分泌の病気

犬の糖尿病を解説!症状・原因・治療・予防を知る

犬の糖尿病の症状 糖尿病(とうにょうびょう)にかかると、尿から過剰な糖分が排泄されます。特徴的な症状は、多飲(よく飲む)・多食(よく食べる)・多尿(尿の量や回数が増える)です。たくさん食べてたくさん飲んでいるにもかかわらず、体は痩せてしまうという症状が表れます。一見すると食欲の増進が認められるため、飼い主からは犬が元気であるように感じてしまい、病気の発見が遅れてしまうことがあります。 症状が悪化すると、体重の大幅な減少や食欲低下など、外観上にも明らかな症状が表れるようになります。下痢や嘔吐、脱水症状により犬が衰弱する場合もあるので、注意が必要です。 また糖尿病が進行すると、危険な合併症を引き起こすこともあります。白内障や糖尿病性ケトアシドーシスが挙げられます。中でも糖尿病性ケトアシドーシスは、生命にかかわる重大な恐ろしい病気です。特徴的な口臭が発生し、衰弱した状態になります。この場合は、早急に動物病院で救急治療を受ける必要があります。 犬の糖尿病の原因 糖尿病は、膵臓からのインスリンの分泌がほぼなくなる「1型糖尿病」と、インスリンの分泌が不十分に陥る「2型糖尿病」に大別されます。犬の糖尿病のほぼすべてが「1型糖尿病」に分類されます。 インスリンは血糖値を下げるホルモンです。また血糖中のブドウ糖を細胞内に取り込み、糖がエネルギー源になるのを促す働きもします。しかし糖尿病にかかると、インスリンの分泌が不十分となり、血糖値が高い状態で維持されてしまいます。この状態は高血糖と呼ばれ、犬の体にさまざまな症状を引き起こします。 インスリンの分泌が不十分になるのは、自己免疫によってインスリンが分泌される細胞を破壊してしまうためです。そのため、治療にはインスリンの投与が必要となります。 遺伝的要素に加え、ウイルス感染などの要因が組み合わさり、発症するといわれています。また代謝が下がる6歳以降に発症するケースが多くなるともいわれています。ただし、若年の犬も発症することがあるため、注意深く日頃から観察しましょう。 犬の糖尿病の治療・予防 人間の糖尿病は生活習慣病に分類されますが、犬の糖尿病も生活習慣が原因で引き起こされる場合があります。特に肥満には気をつけ、食べ過ぎなどは控えさせ、適度な食事と運動を徹底するようにしましょう。食事療法によって体についた過剰な脂肪を減らしたり、運動療法によって過剰な血糖を減らすことができます。 仮に糖尿病と診断された場合は、動物病院の獣医師と相談して、治療計画を立てます。体内のインスリン量を調整するインスリン治療も行われますが、内服薬はありませんので飼い主が注射を行う必要があります。 インスリンの注射量は一般の薬剤と違い、犬の運動量や食事量などに左右されるため、特にインスリン量は注意が必要となります。またインスリンの種類は複数あり、愛犬の体質に合ったインスリンを投与することが必要です。獣医師の先生の指示を仰いでください。 またメスはオスに比べて、発症率が高いといわれています。避妊手術をすることで、発症リスクを下げることが可能です。 なりやすい犬種(好発犬種) トイ・プードル ミニチュア・シュナウザー ビーグル 犬の内分泌の病気一覧 糖尿病(とうにょうびょう) クッシング症候群 甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう) 尿崩症(にょうほうしょう) アジソン病 甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)

犬の膿皮症を徹底解説!犬の病気を正しく知ろう犬の皮膚の病気

犬の膿皮症を解説!症状・原因・治療・予防を知る

犬の膿皮症の症状 膿皮症(のうひしょう)は、皮膚病のひとつです。犬の皮膚上で、通常では考えられないほどの量の菌が繁殖することで発症します。細菌が感染している皮膚の深さによって、表在性膿皮症(ひょうざいせいのうひしょう)と深在性膿皮症(しんざいせいのうひしょう)に分かれます。犬の皮膚は、外から表皮、真皮、皮下組織の3層構造になっています。表皮が感染しているものを表在性膿皮症、真皮や皮下組織まで感染しているものを深在性膿皮症と呼びます。深在性膿皮症は、最も重い膿皮症といえます。 初期症状では、皮膚に小さな赤い発疹やかさぶたが表れます。犬にとっては激しいかゆみを感じるため、皮膚を舐めたりひっ掻いたりすることで、皮膚の炎症が進行することもあります。そのまま放置すると症状が悪化し、腫れや痛み、発熱などの症状が発生します。皮膚が赤くただれたり、膿が出る発疹も生まれます。さらに進行すると潰瘍となる場合もあります。 腹や背中、足や耳など、犬の体の様々な部位に症状が表れます。発疹部分で脱毛が起きたり、毛穴周辺にフケが出てくることもあります。また皮膚の表面だけではなく、皮膚の深い部分など、深さも関係なく表れる病気です。 膿皮症は感染スピードが早いのが特徴の病気で、ひとつ発疹が表れたと思ったら、あっという間に体のあちらこちらに発疹が増えていきます。当然、完治までの時間も長くなります。悪化を防ぐために、異常を感じたらすぐに早めに動物病院で受診するようにしましょう。 犬の膿皮症の原因 細菌の一種であるブドウ球菌などが皮膚に感染して発症します。普段も犬の皮膚にはブドウ球菌を含め数多くの細菌があります。しかし、栄養不良や擦り傷などによって皮膚環境のバランスが崩れ、細菌の侵入を抑える力が弱まることが原因となり、ブドウ球菌が急増し感染します。 アレルギー性皮膚炎やノミダニがきっかけとなり発症することもあります。 犬の膿皮症の治療・予防 膿皮症を予防するためには、日頃から皮膚を健康に保つように意識しましょう。 皮膚を清潔に保つために、菌の繁殖を抑える効果のある薬用シャンプーと使い、週1回程度のシャンプーを行うことが有効です。ただし、乾かすのが不十分の場合は逆効果となりますので、注意してください。また必要に応じて、毛の換気をスムーズにするための毛刈りやブラッシングも忘れないようにしてください。こちらはやりすぎると、逆に怪我などの外傷が生まれやすくなったり、皮膚が傷つくなどの可能性がありますので注意しましょう。 毛の換気をよくするために、定期的にトリミングすることも忘れないようにしましょう。 ノミダニや他の病気から発症することもありますので、飼育環境を清潔に保ることも忘れないようにしましょう。早期発見が重要な病気ですので、普段のブラッシングのときなど、スキンシップを取りながらも皮膚に異常がないかを気にかけるようにしてあげてください。 膿皮症の治療としては、殺菌を目的とした抗生物質の投与や専用シャンプーで全身を洗うなどがあります。洗い過ぎの防止やシャンプーの選択も重要ですので、獣医師の先生の指示を仰いでください。 また膿皮症は別の疾患の二次感染として発症することがありますので、その場合は対象となる基礎疾患への治療も行う必要があります。 なりやすい犬種(好発犬種) 柴犬 シーズー ミニチュア・シュナウザー マルチーズ フレンチ・ブルドッグ ゴールデン・レトリーバー ウェルシュ・コーギー・ペンブローク パグ ラブラドール・レトリーバー ペキニーズ 犬の皮膚の病気一覧 膿皮症(のうひしょう) 疥癬・ヒゼンダニ症(かいせん) アレルギー性皮膚炎(あれるぎーせいひふえん) 脂漏症(しろうしょう) アトピー性皮膚炎(あとぴーせいひふえん) 脂肪腫(しぼうしゅ) マダニ症 皮膚真菌症(ひふしんきんしょう) 天疱瘡(てんぽうそう) ノミ刺咬性皮膚炎(のみしこうせいひふえん) ノミアレルギー性皮膚炎(のみあれるぎーせいひふえん) 皮膚がん(ひふがん) アロペシアX

犬の肺水腫を徹底解説!犬の病気を正しく知ろう犬の呼吸器の病気

犬の肺水腫を解説!症状・原因・治療・予防を知る

犬の肺水腫の症状 肺水腫(はいすいしゅ)とは、肺に水が溜まり、呼吸困難になる病気です。肺では酸素と二酸化炭素の交換を行っている部分があります。本来は空気が入るべき場所に血液から染み出た水が溜まり、空気の交換ができなくなる機能不全に陥っている状況が肺水腫です。溜まった水分が原因で呼吸がしにくくなり、呼吸困難につながる危険性・緊急性の高い病気です。 肺水腫の症状としては、激しく湿った咳が出たり、安静にしていても「パンティング」と呼ばれるような激しい運動後にみられるような、ゼーゼーとした荒い息をすることが挙げられます。口を開けたまま、よだれを垂れ流すこともあります。呼吸が苦しくなるのを防ぐため、犬は横に寝転がる姿勢を嫌がり、がに股のような姿勢で座るようになります。 重症化すると、血が混じったピンク色の泡状の鼻水が出たり、舌が青紫色になるチアノーゼという症状が見られるようになります。チアノーゼの症状が確認できる場合は、すでに酸欠に陥っている可能性があります。 犬の肺水腫の原因 増帽弁閉鎖不全症(ぞうぼうべんへいさふぜんしょう)などの、心臓の何かしらの異常が原因となる場合が多いです。この場合は、「心原性肺水腫」と呼ばれます。心源性肺水腫は、心臓の働きが悪化することで、肺の中に血液成分が漏れ出します。そして溜まった水分が気管を圧迫し、呼吸困難を引き起こします。 心原性以外の肺水腫は、熱中症や肺炎などが原因で引き起こされます。これらは「非心原性肺水腫」と呼ばれます。犬はたくさんの汗をかきにくい体温調節が苦手な体質のため、熱中症になると普段よりもさらに熱を体に溜め込んでしまい、肺水腫を引き起こしやすくなります。真夏はもちろん、暑く閉め切った部屋でも熱中症によって肺水腫が引き起こされる可能性もあります。 このように肺水腫は、他の病気が原因となり、周辺症状として発症することが多い病気となります。 犬の肺水腫の治療・予防 治療としては、肺に溜まった水を除去するために、利尿剤を用いて尿として排泄させる内科療法があります。酸欠気味になっている場合は、酸素吸入も行います。また、肺水腫の原因となっている、他の基礎疾患への治療も同時に行います。場合によっては、血管拡張剤や、強心剤を服用します。 犬の肺水腫は命に関わることもある重大な病気です。そのため愛犬の呼吸に少しでも異常な兆候を感じたり、いつもより咳が多いと感じたら、様子を見ようとせずに早急に動物病院で診断してもらうようにしましょう。 肺水腫は他の病気が原因となるため、直接的な予防方法はありません。そのため普段からコミュニケーションを欠かさず、原因となる病気の早期発見・早期治療を徹底することが重要となります。 暑さに弱い犬が多いので、部屋の温度管理に注意することで、熱中症が起因となる肺水腫を予防することは可能です。 なりやすい犬種(好発犬種) ヨークシャー・テリア ミニチュア・ダックスフンド トイ・プードル チワワ 犬の呼吸器の病気一覧 肺炎(はいえん) 気管虚脱(きかんきょだつ) 肺水腫(はいすいしゅ) 気管支炎(きかんしえん) 気胸(ききょう) 門脈シャント(もんみゃくしゃんと) 気管支狭窄(きかんしきょうさく) 喉頭麻痺(こうとうまひ) 軟口蓋過長症(なんこうがいかちょうしょう) 短頭種気道症候群(たんとうしゅきどうしょうこうぐん) 咽頭炎(いんとうえん) 肺気腫(はいきしゅ)

犬の歯周病を徹底解説!犬の病気を正しく知ろう犬の口腔・歯の病気

犬の歯周病を解説!症状・原因・治療・予防を知る

犬の歯周病の症状 歯周病(ししゅうびょう)は、歯周病菌によって引き起こされる歯茎の炎症です。まず歯周組織の中で一番外側にある歯肉の炎症から始まります。この段階を軽度「歯肉炎(しにくえん)」と呼び、しっかりとケアをすれば健康な状態に戻すことができます。しかし軽度の歯肉炎を放っておくと、歯肉が腫れ、わずかな出血が見られるようになります。この段階まで来ると歯肉炎はかなり進行した状態です。細菌が歯肉だけでなく歯根膜や歯槽骨にまで進行し、歯槽骨が溶かされ始めると、歯肉炎から「歯周炎(ししゅうえん)」になります。歯周炎も軽度であれば治療に期待できます。 この段階を越えると炎症が口内全体に広がり、歯のグラつきが出てきます。完全に治すことはできなくなります。「歯肉炎」と「歯周炎」を合わせて、「歯周病」と呼びます。さらにいえば、歯茎の炎症だけであれば、「歯周炎」、まわりの骨にまで炎症が波及すれば「歯周病」と呼ばれます。歯についた歯垢が歯石となり、さらに歯垢が付着して歯の周りの組織が炎症を起こしていきます。症状によって、「経度」「中度」「重度」と段階が分けられます。 ただし、症状は外部からは見えない部分から悪化していくため、早め早めの受診を心がけることが重要です。 歯垢とは いわゆる「プラーク」。食べかすに発生した細菌の塊です。歯の表面は唾液の成分から作られた薄い膜で覆われています。この膜は食事によるphの変化から歯を守る役割を果たしているのですが、ここに細菌が付着します。通常、歯の表面に細菌が付着しても唾液で流されますが、奥歯や歯と歯の間、歯茎付近は細菌が流されにくく、唾液のネバネバした成分で歯にくっついてしまいます。これが歯垢です。そして口の中にとどまった細菌は、糖分を糧にどんどん増殖し続けるのです。唾液や口をゆすいだくらいでは取れません。 歯石とは 歯垢にカルシウムやリンが沈着し、石灰化したものです。歯石の上には細菌を含んだ歯垢が付着します。歯肉炎や歯周炎の誘因となります。歯垢が唾液に含まれるミネラル物質とともに硬くなったものが歯石です。歯垢は指でこすったり、歯ブラシで落とすことができますが、硬くなってしまった歯石は歯ブラシで落とすことはできません。歯垢は3~5日で歯石になってしまいます。そして表面がザラザラした歯石には、さらに歯垢がつきやすくなります。 歯周病の症状を放置すると、歯槽骨(歯を支えている顎の骨)がどんどん溶けてしまい、最終的には歯が抜け落ちたり、ひどい時には下顎が骨折してしまいます。また、歯石の中にいる細菌が血管に入って内臓に悪影響を及ぼすなど、さらなる深刻な病気にもつながります。心臓病や腎臓病のきっかけになることもあります。 症状としては、以下が挙げられます。 ◆口臭がする 歯垢や歯石が歯につくと、生臭い口臭がするようになります。これは歯垢や歯石の元になっている細菌が、糖を分解する過程で口臭が発生します。以前と比べて口臭が強くなった気がするなど、愛犬の口臭に気が付いたら、一度動物病院の先生に相談してみるとよいでしょう。 ◆歯の付け根が赤く腫れる 歯垢や歯石に含まれる歯周病菌が原因で、歯茎に炎症が起きるようになります。歯の付け根が赤く腫れますがこの時点では見た目以外の変化は特になく、ほとんどの場合で症状が出ることもありません。歯の付け根を普段からチェックしている飼い主であれば気付くことができる可能性はありますが、多くの飼い主さんが見過ごしてしまいます。 ◆歯肉が溶け始める 炎症が悪化すると、歯茎が徐々に溶け始めます。そして、本来歯茎に隠れているはずの歯の根元(歯根部)が露出して、歯がぐらつき始めます。最終的には歯が抜けてしまうこともあります。 ◆歯の根元に膿が溜まる 歯の根元の奥で歯周病菌が増殖することで、歯の根元に歯周病菌や血や膿が溜まる場合があります。この状態が続きさらに悪化すると、歯の根元の腫れがひどくなり、眼の下や顎の下まで腫れてきたり、顎の骨が溶け始めてしまうこともあります。 犬の歯周病の原因 歯垢・歯石を放置してしまうことが、発症の原因となります。歯周病は進行性の病気のため、放置すればするほど症状が悪化していきます。早期治療ができるように、普段から愛犬の様子を見ることが大切です。 大型犬よりも小型犬の方が、歯と歯のすき間が狭いことで唾液による自浄作用が働きにくく、歯周病になりやすいといわれています。 犬の歯周病の治療・予防 歯周病でどのような処置をするかを見極めるために、レントゲン検査を行ったり、歯周ポケットの深さを検査したりします。ただし、起きている状態ではおおよその判断しかできないため、麻酔をかけてから精密検査をした後に治療方法を決める場合もあります。 歯周病は症状が軽度の場合は抗生剤を投与するなど、歯周病菌や炎症を抑制する薬によって治療する場合が一般的です。しかし、歯周病を引き起こす原因の大半が歯垢や歯石のため、これらを取り除かないと根本的な解決にはなりません。しっかりした治療が必要な場合は、スケーラーという器具を使って歯石を除去します。この治療を「スケーリング」と呼びます。 先端の尖ったスケーラーを口の中に入れたときに、犬が嫌がって暴れてしまう可能性が高くなり大変危険です。そのため、全身麻酔をかけて口の中にある歯石を綺麗に取り除く必要があります。 一部の動物病院やトリミングサロンでは、麻酔をしないで歯石除去をしてくれるところもあるようですが、暴れる犬を押さえつけて行うため、顎の骨が折れてしまったり、腰を強く圧迫しすぎてヘルニアになってしまう事故が報告されています。また無麻酔で治療したとしても、歯の表面の歯石しか取れず、最もきれいにしなければいけない歯周ポケットの中まで除去できないため、根本的な治療にはなりません。犬にとって歯石の除去は痛みを伴うため、しっかり治療をするなら麻酔は避けて通れません。 ただし麻酔をかけることにも、もちろんリスクはあります。年齢が高くなるほど全身麻酔のリスクも高くなるため、歯石除去をする際は、愛犬の状態や性格をきちんと理解してくれている、かかりつけの獣医師の先生に一度相談してみるといいでしょう。 また重度の歯周病で歯がすでにぐらぐらしている場合には、すべて抜歯することもあります。犬の場合は人のように咀嚼する必要がないので、歯を全部抜いてしまっても問題は小さいです。入れ歯をする必要もありません。そのため、周りの組織が炎症を起こしている歯を無理に残すよりも、抜歯して歯周組織を良好に保つ方が、犬にとっては健康で質の高い生活を送ることができます。 歯周病を軽視していると大事になる可能性があります。もし愛犬に歯周病があると診断されたら、ぜひ飼い主さんは積極的に治療をしてあげてください。また、一度きちんと治療をしても、放置していると歯垢や歯石はまた付着してしまいます。再発防止のためには日々の歯磨きが大切です。人とは違う磨き方をしたり、歯磨きペーストも犬専用のモノを使う必要がありますので、獣医師の先生の指導を受けながら、日々の歯磨きをスムーズにできるように慣れていきましょう。 残念ながら、何もデンタルケアを施さなければ、歯周病を再発することも往々にしてあります。動物病院で歯垢・歯石を除去してもらったとしても、油断大敵です。小型犬や短頭種の犬は、細かい場所もきれいにできるように小さめの歯ブラシを使うなどの工夫も有効でしょう。少なくとも、歯垢が歯石になる前の3~5日に1回程度のデンタルケアが理想的です。 なりやすい犬種(好発犬種) 3歳以上の小型犬で発症の可能性があります。 犬の口腔・歯の病気一覧 歯周病(ししゅうびょう) 虫歯(むしば) 口内炎(こうないえん) 口腔内悪性黒色腫(こうくうないあくせいこくしょくしゅ) 歯根膿瘍(しこんのうよう) エナメル質形成不全(えなめるしつけいせいふぜん) 乳歯遺残(にゅうしいざん) 不正咬合(ふせいこうごう) 口腔腫瘍(こうくうしゅよう) 口蓋裂(こうがいれつ)

犬の白内障を徹底解説!犬の病気を正しく知ろう犬の目の病気

犬の白内障を解説!症状・原因・治療・予防を知る

犬の白内障の症状 白内障(はくないしょう)とは、目の中にある細胞である「水晶体」というレンズが、白く濁った状態になる病気です。水晶体は、目の中に入ってきた光を網膜に届ける役割を担っていますが、その水晶体のたんぱく質が白く濁ってしまうことにより、一般的には視力・視覚が低下します。 白内障に罹ると視野が曇ってしまうため、段差でつまづく、意図せず物にぶつかる、歩くときにフラフラとよろける、鼻先を使い探るようにしながら歩行するなど、犬の歩行に支障が生じます。愛犬が壁沿いに歩くようになった場合も病気の可能性があります。目が見えにくくなっているために壁を頼りにして歩行しているかもしれないためです。 一方で初期の白内障では、特に明るい場所では犬の行動に変化がみられず、飼い主の発見が遅れてしまうこともあります。白内障の症状が進行すると、最悪の場合は失明に至ります。年単位で徐々に悪化する場合もあれば、急速に悪化する場合もあります。急速に悪化した場合は、目が赤くなったり、涙が流れる、なかなか目が開けられないなどの症状が表れます。犬としても大変な痛みを伴います。 白内障の初期症状では、目の局所的に白濁が広がります。中期の症状では、白濁が水晶体全体にに広がります。それにより、犬の視力は大きく低下します。この状況では光を感じることができますが、網膜に大きなダメージがあります。後期の症状では、水晶体内でたんぱく質が分解され、融けたように見えます。 白内障とよく似た外観の病気として、核硬化症(かくこうかしょう)と呼ばれる病気があります。犬の水晶体の中に白濁のような灰色が確認できますが、白内障とは濁る場所が異なり、別の病気です。 似た名称の病気として、緑内障(りょくないしょう)が挙げられます。名前は似ていますが、全く異なる症状の病気です。緑内障は外見上の変化は分かりにくい病気で、眼圧が高くなることで視神経を圧迫し、視力の低下を引き起こす病気です。 これらの病気との区別は専門知識がなければ分かりにくいため、動物病院で詳しくみてもらいましょう。 犬の白内障の原因 白内障の原因は、老化によるものが多いと思われがちですが、それ以外の原因もあります。老化の場合は、7~8歳以上で発症することが多いといわれますが、生後数か月から数年といった若年の犬が発症する場合は、先天的な遺伝的要素が大きいと考えられています。このように遺伝的要素による発症が多いのも、犬の白内障の特徴です。遺伝的要素の場合でも、小型犬から大型犬まで、体の大きさに関係なく罹る可能性があります。 また、代謝性白内障のように糖尿病による影響や低カルシウム血症による影響で発症したり、外傷性白内障のように目の外傷といった後天的・二次的影響で発症することもあります。ただし、具体的にどのように水晶体のたんぱく質が変性して濁るのかについての詳細は、現在は不明の病気となっています。 犬の白内障の治療・予防 犬の白内障は症状の進行が早いため、早期発見・早期治療を心がけることが重要です。症状の検査方法として、まず明るい部屋と暗い部屋で、物の見え方を比較します。障害物のある場所を問題なく歩けるか、目の前に物を落としたときにしっかりと目で追うか、などを確認します。続いて目に細い光を当て、眼球を観察します。 そういった診察の結果、初期症状の場合は、点眼薬や内服薬を組み合わせて、炎症や痛みを緩和する治療を行い、白内障の進行をおさえていきます。 ただしこのような目薬による内的治療では、視力の回復は見込めません。日常生活が困難なほど白内障が進行している場合には、視力を取り戻すために、手術などの外的治療を行うこともあります。手術には、水晶体のあった場所に代わり、人口の眼内レンズを装着するなどの手法があります。 白内障は予防が難しい病気ですので、糖尿病など白内障に関連のある病気と合わせて、動物病院での定期検査を日頃から徹底するようにすることが大切です。普段から愛犬をよく観察し、少しでも疑問に思ったら、動物病院へ行き獣医師の先生に相談するようにしましょう。年に1回の健康診断で、目の検査も行うことをおすすめします。 なりやすい犬種(好発犬種) トイ・プードル ビーグル 柴犬 キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル ゴールデン・レトリーバー シーズー ミニチュア・ダックスフンド パグ ミニチュア・シュナウザー ヨークシャー・テリア 犬の目の病気一覧 緑内障(りょくないしょう) 白内障(はくないしょう) 結膜炎(けつまくえん) 角膜炎(かくまくえん) チェリーアイ 流涙症(りゅうるいしょう) 眼瞼外反症(がんけんがいはんしょう) 眼瞼内反症(がんけんないはんしょう) ホルネル症候群 ぶどう膜炎(ぶどうまくえん) マイボーム腺炎(まいぼーむせんえん) 水晶体脱臼(すいしょうたいだっきゅう) 網膜萎縮(もうまくいしゅく) 網膜剥離(もうまくはくり) 角膜潰瘍(かくまくかいよう) 角膜内皮ジストロフィー(かくまくないひじすとろふぃー) ドライアイ 眼瞼炎(がんけんえん) 逆さまつげ(さかさまつげ) 核硬化症(かくこうかしょう)