犬の角膜潰瘍を解説!症状・原因・治療・予防を知る

犬の角膜潰瘍を徹底解説!犬の病気を正しく知ろう

犬の角膜潰瘍の症状

犬の角膜潰瘍(かくまくかいよう)とは、外傷や感染が原因で角膜の組織が欠けてしまう症状のことをいいます。

角膜は眼球内への光の通り道の最も外側にある血管の走行していない透明な膜で、角膜の損傷が上皮のみの浅いものを表在性角膜潰瘍(ひょうざいせいかくまくかいよう)、角膜実質に及ぶ深いものを深部性角膜潰瘍(しんぶせいかくまくかいよう)といいます。

また、ボクサーやフレンチ・ブルドッグ、ゴールデン・レトリーバーなどでは、上皮細胞が基底膜に接着できないことによる難治性潰瘍(なんちせいかいよう)がみられることもあり、難治性潰瘍についてはボクサー潰瘍ともいわれます。

主な症状としては瞼の痙攣、羞目、流涙の他に、膿性の目ヤニや結膜の充血、角膜の浮腫や混濁、血管の侵入がみられることもありますが、酷くなると潰瘍が深部にまで届き、デスメ膜が癌のように突出した状態(デスメ膜癌)になることもあるほか、最悪の場合には欠損が角膜の全総にまで及び(角膜穿孔)、角膜に穴があいて眼房水が流出することもあります。

犬の角膜潰瘍の原因

主な原因として挙げられるものは「外傷」「物理的に繰り返される刺激」「乾燥」「異物」「細菌感染」「化学物質」「免疫介在性」などがあり、なりやすい犬の特徴としては「短頭種(パグやシーズーなど)」「涙の量が少ない犬(乾性角結膜炎など)」「涙の膜に異常がある犬(涙膜異常)」などがあります。

また、老年性の角膜変性症は角膜潰瘍に進行しやすいことが知られています。

犬の角膜潰瘍の治療・予防

進行具合によって治療法は異なります。

単純な角膜潰瘍であれば治療を始めてから3日~1週間ほどで回復してきます。

主な内科的治療方法は「抗生剤の点眼薬:頻繁に投与し、最近の繁殖を抑える」「角膜保護成分のある点眼薬:頻繁に投与し、角膜の保護・修復を助ける」「エリザベスカラーの装備:犬が眼に触れて患部の悪化を防ぐ」などがあります。

複雑な角膜潰瘍になると、上記の治療に加えて根本的な原因があればそれに対する処置や治療が行われ、潰瘍に対する内科的治療法として他には「血清点眼:犬の血清を点眼し、潰瘍部の修復のための栄養を与える」「アセチルシステイン:角膜実質のコラーゲン線維を溶かす酵素の働きを抑える」「抗生剤の内服:全身への感染を防ぐ」などがあります。

難治性の角膜潰瘍に対しては、内科的治療だけでなく外科的治療も行われますが、難治性や深部の角膜潰瘍で行われる主な外科的治療は「デブリードマン:点眼麻酔(麻酔薬の入った点眼薬)をした状態で角膜の修復を妨げているめくれた角膜を除去する」「格子状角膜切開術:点眼麻酔下で、角膜表面に格子状のごく浅い傷をつける」「ソフトコンタクトレンズの装着:デブリードマンや格子状切開などの外科的処置と並行して使用されることもある」「弾幕被膜術(結膜フラップ術):全身麻酔下で目頭側にある眼を覆う膜である弾幕を瞼に固定し、潰瘍部を外的刺激や乾燥から守り、涙を常に目の表面にいきわたらせことで潰瘍部の修復を促進する」「有茎結膜皮弁術(ゆうけいけつまくひべんじゅつ):結膜で潰瘍部を多い、結膜の血管から栄養を供給することで修復尾促進する」「角結膜転移術:近くの健康な角膜で潰瘍部を覆う」などがあります。

また、細菌感染により角膜が溶け急激に角膜穿孔にまで進行してしまうことのある緊急性の高いものもあり、その場合は1~2時間ごとの点眼と細かな通院または入院が必要になります。

最終的に角膜の状態が安定してくれば必要に応じて外科的治療も行われるようになります。

角膜穿孔が進行してしまうと、目の状態によっては眼球摘出も治療の選択肢に入ってきてますが、眼球感染から全身への細菌感染が広がる危険性を避ける為であり、獣医師からからよく説明を受けて治療方針を相談していきましょう。

予防策としては、目で見て病変が確認できなくても、羞明がみられたり、涙がいつもより多く出ている状態ならば角膜潰瘍を起こしている可能性がありますので、進行すると角膜穿孔に至り失明する危険を考え、早期発見・早期治療を行うことが大切です。

普段から目の充血、涙の量、目ヤニ、左右の目の大きさをチェックするようにして、異常が確認できたらすぐに受診するようにしましょう。

特にパグやシーズーなどの目に外傷を受けやすい短頭種の場合、日頃から目の健康に注意するようにしましょう。

なりやすい犬種(好発犬種)

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