犬の白内障を解説!症状・原因・治療・予防を知る

犬の白内障を徹底解説!犬の病気を正しく知ろう

犬の白内障の症状

白内障(はくないしょう)とは、目の中にある細胞である「水晶体」というレンズが、白く濁った状態になる病気です。水晶体は、目の中に入ってきた光を網膜に届ける役割を担っていますが、その水晶体のたんぱく質が白く濁ってしまうことにより、一般的には視力・視覚が低下します。

白内障に罹ると視野が曇ってしまうため、段差でつまづく、意図せず物にぶつかる、歩くときにフラフラとよろける、鼻先を使い探るようにしながら歩行するなど、犬の歩行に支障が生じます。愛犬が壁沿いに歩くようになった場合も病気の可能性があります。目が見えにくくなっているために壁を頼りにして歩行しているかもしれないためです。

一方で初期の白内障では、特に明るい場所では犬の行動に変化がみられず、飼い主の発見が遅れてしまうこともあります。白内障の症状が進行すると、最悪の場合は失明に至ります。年単位で徐々に悪化する場合もあれば、急速に悪化する場合もあります。急速に悪化した場合は、目が赤くなったり、涙が流れる、なかなか目が開けられないなどの症状が表れます。犬としても大変な痛みを伴います。

白内障の初期症状では、目の局所的に白濁が広がります。中期の症状では、白濁が水晶体全体にに広がります。それにより、犬の視力は大きく低下します。この状況では光を感じることができますが、網膜に大きなダメージがあります。後期の症状では、水晶体内でたんぱく質が分解され、融けたように見えます。

白内障とよく似た外観の病気として、核硬化症(かくこうかしょう)と呼ばれる病気があります。犬の水晶体の中に白濁のような灰色が確認できますが、白内障とは濁る場所が異なり、別の病気です。

似た名称の病気として、緑内障(りょくないしょう)が挙げられます。名前は似ていますが、全く異なる症状の病気です。緑内障は外見上の変化は分かりにくい病気で、眼圧が高くなることで視神経を圧迫し、視力の低下を引き起こす病気です。

これらの病気との区別は専門知識がなければ分かりにくいため、動物病院で詳しくみてもらいましょう。

犬の白内障の原因

白内障の原因は、老化によるものが多いと思われがちですが、それ以外の原因もあります。老化の場合は、7~8歳以上で発症することが多いといわれますが、生後数か月から数年といった若年の犬が発症する場合は、先天的な遺伝的要素が大きいと考えられています。このように遺伝的要素による発症が多いのも、犬の白内障の特徴です。遺伝的要素の場合でも、小型犬から大型犬まで、体の大きさに関係なく罹る可能性があります。

また、代謝性白内障のように糖尿病による影響や低カルシウム血症による影響で発症したり、外傷性白内障のように目の外傷といった後天的・二次的影響で発症することもあります。ただし、具体的にどのように水晶体のたんぱく質が変性して濁るのかについての詳細は、現在は不明の病気となっています。

犬の白内障の治療・予防

犬の白内障は症状の進行が早いため、早期発見・早期治療を心がけることが重要です。症状の検査方法として、まず明るい部屋と暗い部屋で、物の見え方を比較します。障害物のある場所を問題なく歩けるか、目の前に物を落としたときにしっかりと目で追うか、などを確認します。続いて目に細い光を当て、眼球を観察します。

そういった診察の結果、初期症状の場合は、点眼薬や内服薬を組み合わせて、炎症や痛みを緩和する治療を行い、白内障の進行をおさえていきます。

ただしこのような目薬による内的治療では、視力の回復は見込めません。日常生活が困難なほど白内障が進行している場合には、視力を取り戻すために、手術などの外的治療を行うこともあります。手術には、水晶体のあった場所に代わり、人口の眼内レンズを装着するなどの手法があります。

白内障は予防が難しい病気ですので、糖尿病など白内障に関連のある病気と合わせて、動物病院での定期検査を日頃から徹底するようにすることが大切です。普段から愛犬をよく観察し、少しでも疑問に思ったら、動物病院へ行き獣医師の先生に相談するようにしましょう。年に1回の健康診断で、目の検査も行うことをおすすめします。

なりやすい犬種(好発犬種)

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