CATEGORY 犬の口腔・歯の病気

犬の口腔・歯の病気を徹底解説!病気は早期発見・早期治療が大切です。動物病院の獣医師の先生に適切な説明・相談ができるように、普段から病気に対する知識を付けることが重要です。犬の口腔・歯の病気の症状・原因・治療・予防について、分かりやすく説明します。犬の病気・犬のペット保険加入についての情報は【ペット保険ラボ】にお任せください。

犬の口蓋裂を徹底解説!犬の病気を正しく知ろう犬の口腔・歯の病気

犬の口蓋裂を解説!症状・原因・治療・予防を知る

犬の口蓋裂の症状 犬の口蓋裂(こうがいれつ)とは、上あごに亀裂があり、口腔と鼻腔がつながってしまう病気です。 鼻水、くしゃみ、咳、口臭などの症状が見られます。 また子犬の場合は、ミルクなどがうまく飲み込めずに肺に入ってしまい、呼吸困難や誤嚥性肺炎などを引き起こすことがあります。 犬の口蓋裂の原因 犬の口蓋裂の原因は先天的な形態異常のことが多いです。 先天的な発症の原因としては、胎児のころに母犬への薬物投与が行われたことや母犬にウイルス感染したことなどが挙げられます。 また、遺伝性の要因もあります。 後天的な発症の原因としては、交通事故や落下事故、感電などが挙げられます。 犬の口蓋裂の治療・予防 外科手術によって裂けている口蓋をふさぎます。 完全にふさぐためには複数回の手術が必要になることがあります。 誤嚥性肺炎を予防するためにも、早期発見が重要です。 生後は、検診をしっかり受診しましょう。 なりやすい犬種(好発犬種) アメリカン・コッカー・スパニエル シーズー ジャーマン・シェパード ミニチュア・ダックスフンド チワワ パグ ウィペット ビーグル ブルドッグ 犬の口腔・歯の病気一覧 歯周病(ししゅうびょう) 虫歯(むしば) 口内炎(こうないえん) 口腔内悪性黒色腫(こうくうないあくせいこくしょくしゅ) 歯根膿瘍(しこんのうよう) エナメル質形成不全(えなめるしつけいせいふぜん) 乳歯遺残(にゅうしいざん) 不正咬合(ふせいこうごう) 口腔腫瘍(こうくうしゅよう) 口蓋裂(こうがいれつ)

犬の口腔腫瘍を徹底解説!犬の病気を正しく知ろう犬の口腔・歯の病気

犬の口腔腫瘍を解説!症状・原因・治療・予防を知る

犬の口腔腫瘍の症状 犬の口腔腫瘍(こうくうしゅよう)とは、名前のとおり、口腔内に腫瘍ができる病気です。 口腔からの出血、口臭、開口障害や閉口障害などが見られます。 犬の口腔腫瘍の原因 口腔腫瘍の多くは、悪性黒色腫、扁平上皮癌、線維肉腫などの悪性のものです。 線維腫性エプリス、骨形成性エプリス、棘細胞性エナメル上皮腫、エナメル上皮腫などといった良性のものもあります。 これら口腔腫瘍を引き起こす原因は、いまだに解明されていません。 犬の口腔腫瘍の治療・予防 悪性腫瘍の場合は、転移していることもあるため、外科手術で腫瘍部分を完全に摘出した後、放射線治療や化学療法を行います。 しかし、外科的摘出が困難な場合や高齢のために外科手術が行えないという場合もあります。 犬にとって最も良い治療方法を選択するために、獣医師とよく話し合う必要があります。 早期発見・早期治療が重要になってくる病気ですので、日ごろから口腔内の観察を行いましょう。 犬の口腔・歯の病気一覧 歯周病(ししゅうびょう) 虫歯(むしば) 口内炎(こうないえん) 口腔内悪性黒色腫(こうくうないあくせいこくしょくしゅ) 歯根膿瘍(しこんのうよう) エナメル質形成不全(えなめるしつけいせいふぜん) 乳歯遺残(にゅうしいざん) 不正咬合(ふせいこうごう) 口腔腫瘍(こうくうしゅよう) 口蓋裂(こうがいれつ)

犬の不正咬合を徹底解説!犬の病気を正しく知ろう犬の口腔・歯の病気

犬の不正咬合を解説!症状・原因・治療・予防を知る

犬の不正咬合の症状 犬の不正咬合(ふせいこうごう)とは、上下の歯が正常な位置についておらず、噛み合わせが悪くなってしまう病気です。 歯と歯の間に歯垢が溜まり歯周病を発症する、歯茎や舌、口蓋に歯があたり痛がる、食事が困難になるなどの症状が見られます。 犬の不正咬合の原因 犬の不正咬合には骨格性不正咬合と歯性不正咬合の2種類があります。 骨格性不正咬合は、上下のあごの長さや幅が不均衡であることが原因で引き起こされます。 歯性不正咬合は、歯が正常ではない位置に生えてきていることが原因で引き起こされます。 犬が不正咬合を引き起こす根本的な要因としては、遺伝的要因や乳歯遺残、また、怪我や外傷によって血液供給に偏りができ歯の成長に左右差が出てしまうことなどが考えられます。 犬の不正咬合の治療・予防 骨格性不正咬合の場合、治療することはできません。 歯性不正咬合の場合は、抜歯や歯列矯正によって治療します。 永久歯が完全に生え揃ってからでは対処できないこともあるので、歯の生え変わり直後までに治療を行うようにしましょう。 歯の生え変わり時期は、念入りに口腔内をチェックし、異変にすぐ気づけるようにしましょう。 なりやすい犬種(好発犬種) ブルドッグ ペキニーズ ボクサー フレンチ・ブルドッグ パグ ボストン・テリア 犬の口腔・歯の病気一覧 歯周病(ししゅうびょう) 虫歯(むしば) 口内炎(こうないえん) 口腔内悪性黒色腫(こうくうないあくせいこくしょくしゅ) 歯根膿瘍(しこんのうよう) エナメル質形成不全(えなめるしつけいせいふぜん) 乳歯遺残(にゅうしいざん) 不正咬合(ふせいこうごう) 口腔腫瘍(こうくうしゅよう) 口蓋裂(こうがいれつ)

犬の乳歯遺残を徹底解説!犬の病気を正しく知ろう犬の口腔・歯の病気

犬の乳歯遺残を解説!症状・原因・治療・予防を知る

犬の乳歯遺残の症状 犬の歯は生後約7ヶ月で、乳歯から永久歯へと生え変わります。 しかし、生後7ヶ月を過ぎても乳歯が残り、永久歯が重なって生えてしまうことがあります。それが乳歯遺残(にゅうしいざん)です。 乳歯と永久歯の間に歯垢が溜まり歯周病を発症したり、正常な位置に生えなかった永久歯が口腔内を傷つけたりします。 また、食事が困難になることもあります。 犬の乳歯遺残の原因 乳歯遺残のはっきりとした原因はまだ解明されていません。 ただ、大型犬よりも小型犬によく見られることから、遺伝が関係しているのではないかと言われています。 犬の乳歯遺残の治療・予防 生後7ヶ月を過ぎても乳歯が残っている場合は、乳歯を抜歯する必要があります。 また、噛み合わせが悪くなっている場合には、矯正することもあります。 正常に乳歯が抜けるよう、おもちゃやタオルを用いて、乳歯が抜けるのを促したりしましょう。 しかし、おもちゃやタオルを強く引っ張ることは口腔内を傷つけることにつながるので注意が必要です。 日ごろから歯磨きの習慣をつけ、歯のチェックを行いましょう。 なりやすい犬種(好発犬種) 小型犬で発症の可能性があります。 犬の口腔・歯の病気一覧 歯周病(ししゅうびょう) 虫歯(むしば) 口内炎(こうないえん) 口腔内悪性黒色腫(こうくうないあくせいこくしょくしゅ) 歯根膿瘍(しこんのうよう) エナメル質形成不全(えなめるしつけいせいふぜん) 乳歯遺残(にゅうしいざん) 不正咬合(ふせいこうごう) 口腔腫瘍(こうくうしゅよう) 口蓋裂(こうがいれつ)

犬のエナメル質形成不全を徹底解説!犬の病気を正しく知ろう犬の口腔・歯の病気

犬のエナメル質形成不全を解説!症状・原因・治療・予防を知る

犬のエナメル質形成不全の症状 犬のエナメル質形成不全(えなめるしつけいせいふぜん)とは、何らかの原因によって歯の表面にあるエナメル質が十分に発達しない病気です。 歯の表面がザラザラしている、歯が茶褐色になるなどの症状が見られます。 犬のエナメル質形成不全の原因 先天的にエナメル質の形成が不十分な場合があります。 また、生後1~4ヶ月ごろに感染症にかかった、傷がついた、栄養が不十分であったなどの原因からエナメル質形成不全を発症することもあります。 犬のエナメル質形成不全の治療・予防 強い力での歯磨きや、強く物を噛むなど、歯を削る行為はなるべく避けましょう。 また、定期的に動物病院で歯石除去を行うことが重要です。 症状が重度の場合は、歯にかぶせ物をつけることがあります。 早期発見し、早期にケアを行うことが肝心です。 気づきにくい病気でもあるため、動物病院で歯の検診をしましょう。 なりやすい犬種(好発犬種) 特にありません。どの犬種でもかかる可能性があります。 犬の口腔・歯の病気一覧 歯周病(ししゅうびょう) 虫歯(むしば) 口内炎(こうないえん) 口腔内悪性黒色腫(こうくうないあくせいこくしょくしゅ) 歯根膿瘍(しこんのうよう) エナメル質形成不全(えなめるしつけいせいふぜん) 乳歯遺残(にゅうしいざん) 不正咬合(ふせいこうごう) 口腔腫瘍(こうくうしゅよう) 口蓋裂(こうがいれつ)

犬の歯根膿瘍を徹底解説!犬の病気を正しく知ろう犬の口腔・歯の病気

犬の歯根膿瘍を解説!症状・原因・治療・予防を知る

犬の歯根膿瘍の症状 犬の歯根膿瘍(しこんのうよう)とは、歯の根元部分である歯根部に炎症が生じ、そこに膿がたまってしまう病気です。 歯に傷がついている、歯石がついている、食欲不振、口臭、顔が腫れるなどの症状が見られます。 犬の歯根膿瘍の原因 硬いものを噛んだり、布やロープを激しく引っ張ったりした際に歯にヒビが入り、そこから病原体が進入することで歯根膿瘍を発症します。 また、虫歯や、歯周病が原因となることもあります。 犬の歯根膿瘍の治療・予防 基本的には外科手術を行い、膿を除去します。その際は、抜歯することもあります。 外科手術を行わない場合、菌の感染を防ぐために抗生剤の投与を行います。 歯根膿瘍を防ぐために、硬い食べ物やおもちゃなどを与えることは避けましょう。 また、歯磨きを定期的に行うことも重要です。 口の中は常に清潔にしておきましょう。 なりやすい犬種(好発犬種) トイ・プードル チワワ パグ フレンチ・ブルドッグ ボストン・テリア 犬の口腔・歯の病気一覧 歯周病(ししゅうびょう) 虫歯(むしば) 口内炎(こうないえん) 口腔内悪性黒色腫(こうくうないあくせいこくしょくしゅ) 歯根膿瘍(しこんのうよう) エナメル質形成不全(えなめるしつけいせいふぜん) 乳歯遺残(にゅうしいざん) 不正咬合(ふせいこうごう) 口腔腫瘍(こうくうしゅよう) 口蓋裂(こうがいれつ)

犬の口腔内悪性黒色腫(メラノーマ)を徹底解説!犬の病気を正しく知ろう犬の口腔・歯の病気

犬の口腔内悪性黒色腫(メラノーマ)を解説!症状・原因・治療・予防を知る

犬の口腔内悪性黒色腫(メラノーマ)の症状 口腔内悪性黒色腫(こうくうないあくせいこくしょくしゅ)は、口腔内にできる悪性腫瘍で、がんの一種です。悪性黒色腫は、メラノーマとも呼ばれます。人と比較して発症率が高いといわれています。 口腔内の粘膜や舌に、黒色の腫瘍が確認できるようになります。リンパ節や肺など他の部位へ転移することもあります。 ステージ4と呼ばれる末期状態では、余命数ヶ月と診断されることもある深刻な病気です。 強い口臭が出る、口からの出血がある、よだれが多くなる、などの症状が見られます。 犬の口腔内悪性黒色腫(メラノーマ)の原因 悪性黒色腫は、色素(メラニン)を作る細胞が腫瘍化した病気ですが、発症の原因は明確には分かっていません。 犬の口腔内悪性黒色腫(メラノーマ)の治療・予防 腫瘍を除去するために、放射線や外科手術による治療が行われます。ただし腫瘍を発見したときには、他の部位に転移している可能性もあるため、完治が難しいこともあります。 末期の場合は、余命をできる限り長く過ごすために、症状を緩和する治療が行われます。 予防が難しく進行も早い病気のため、早期発見・早期治療を心がけることが必要です。定期的に口の中を見て、しこりや腫瘍がないかを確認する習慣を付けるようにしましょう。 なりやすい犬種(好発犬種) パグ ゴールデン・レトリーバー 犬の口腔・歯の病気一覧 歯周病(ししゅうびょう) 虫歯(むしば) 口内炎(こうないえん) 口腔内悪性黒色腫(こうくうないあくせいこくしょくしゅ) 歯根膿瘍(しこんのうよう) エナメル質形成不全(えなめるしつけいせいふぜん) 乳歯遺残(にゅうしいざん) 不正咬合(ふせいこうごう) 口腔腫瘍(こうくうしゅよう) 口蓋裂(こうがいれつ)

犬の口内炎を徹底解説!犬の病気を正しく知ろう犬の口腔・歯の病気

犬の口内炎を解説!症状・原因・治療・予防を知る

犬の口内炎の症状 口内炎(こうないえん)とは、口の中の粘膜や歯肉で炎症が生じる病気です。犬の口の中を見ると、赤く腫れていることが多いです。 よだれを垂らす、強い口臭がある、口をくちゃくちゃと鳴らす、などの症状が表れます。口の中に腫瘍ができる場合もあります。 犬の口内炎の原因 歯周病や虫歯が原因で発症することがあります。歯周病の発症箇所が、口内の粘膜に触れることで炎症が起きるようになります。 細菌や外傷が原因で口腔内の粘膜を傷つけてしまい、口内炎が起きることもあります。 電気コードなどを噛み感電することで外傷が起きることもあるため注意が必要です。 犬の口内炎の治療・予防 口内炎の原因となる病気に対して治療していきます。ウイルスや細菌の感染を抑えるための抗生物質の投与や、炎症を抑えるための抗炎症剤の投与なども行われます。 仮に歯が欠けたりして口の中を傷つけている場合には、その歯を抜くなどの治療が行われることもあります。 予防方法としては、口内に傷が付かないような生活環境を整えましょう。電気コードを噛んでしまわないように整理する、歯周病などの病気の兆候が見つかればすぐに動物病院で診察や治療をしてもらうことが有効です。 また口腔内を清潔に保つために、普段から歯磨きを徹底しましょう。 なりやすい犬種(好発犬種) 中年齢犬から高齢犬まで発症の可能性があります。 犬の口腔・歯の病気一覧 歯周病(ししゅうびょう) 虫歯(むしば) 口内炎(こうないえん) 口腔内悪性黒色腫(こうくうないあくせいこくしょくしゅ) 歯根膿瘍(しこんのうよう) エナメル質形成不全(えなめるしつけいせいふぜん) 乳歯遺残(にゅうしいざん) 不正咬合(ふせいこうごう) 口腔腫瘍(こうくうしゅよう) 口蓋裂(こうがいれつ)

犬の虫歯を徹底解説!犬の病気を正しく知ろう犬の口腔・歯の病気

犬の虫歯を解説!症状・原因・治療・予防を知る

犬の虫歯の症状 犬の口の中はアルカリ性であるため虫歯(むしば)になりにくいといわれていますが、まったく虫歯にならないという訳ではありません。 虫歯になると、息が臭くなる、歯が茶色く変化する、歯が溶けて穴が開くなどの症状がでます。 犬の虫歯の原因 歯の隙間に挟まるようなやわらかいものばかりを食べたり、甘いものを食べ過ぎたりすると虫歯になります。 また、歯磨きを怠ることも虫歯の原因となります。 歯周病が虫歯の原因になることもあります。歯周病によって歯肉が後退し、歯肉と歯茎との間に歯垢が溜まりやすくなることで虫歯になります。 犬の虫歯の治療・予防 人間の虫歯と同様、歯のエナメル質と象牙質を削り、人工物をつめて治療します。 症状が重症化している場合には抜歯をすることもあります。 予防として効果的なのは、歯磨きです。 歯垢のもとになる菌膜が歯垢になるまでが24時間なので、1日に1回は歯磨きを行いましょう。 犬の口腔・歯の病気一覧 歯周病(ししゅうびょう) 虫歯(むしば) 口内炎(こうないえん) 口腔内悪性黒色腫(こうくうないあくせいこくしょくしゅ) 歯根膿瘍(しこんのうよう) エナメル質形成不全(えなめるしつけいせいふぜん) 乳歯遺残(にゅうしいざん) 不正咬合(ふせいこうごう) 口腔腫瘍(こうくうしゅよう) 口蓋裂(こうがいれつ)

犬の歯周病を徹底解説!犬の病気を正しく知ろう犬の口腔・歯の病気

犬の歯周病を解説!症状・原因・治療・予防を知る

犬の歯周病の症状 歯周病(ししゅうびょう)は、歯周病菌によって引き起こされる歯茎の炎症です。まず歯周組織の中で一番外側にある歯肉の炎症から始まります。この段階を軽度「歯肉炎(しにくえん)」と呼び、しっかりとケアをすれば健康な状態に戻すことができます。しかし軽度の歯肉炎を放っておくと、歯肉が腫れ、わずかな出血が見られるようになります。この段階まで来ると歯肉炎はかなり進行した状態です。細菌が歯肉だけでなく歯根膜や歯槽骨にまで進行し、歯槽骨が溶かされ始めると、歯肉炎から「歯周炎(ししゅうえん)」になります。歯周炎も軽度であれば治療に期待できます。 この段階を越えると炎症が口内全体に広がり、歯のグラつきが出てきます。完全に治すことはできなくなります。「歯肉炎」と「歯周炎」を合わせて、「歯周病」と呼びます。さらにいえば、歯茎の炎症だけであれば、「歯周炎」、まわりの骨にまで炎症が波及すれば「歯周病」と呼ばれます。歯についた歯垢が歯石となり、さらに歯垢が付着して歯の周りの組織が炎症を起こしていきます。症状によって、「経度」「中度」「重度」と段階が分けられます。 ただし、症状は外部からは見えない部分から悪化していくため、早め早めの受診を心がけることが重要です。 歯垢とは いわゆる「プラーク」。食べかすに発生した細菌の塊です。歯の表面は唾液の成分から作られた薄い膜で覆われています。この膜は食事によるphの変化から歯を守る役割を果たしているのですが、ここに細菌が付着します。通常、歯の表面に細菌が付着しても唾液で流されますが、奥歯や歯と歯の間、歯茎付近は細菌が流されにくく、唾液のネバネバした成分で歯にくっついてしまいます。これが歯垢です。そして口の中にとどまった細菌は、糖分を糧にどんどん増殖し続けるのです。唾液や口をゆすいだくらいでは取れません。 歯石とは 歯垢にカルシウムやリンが沈着し、石灰化したものです。歯石の上には細菌を含んだ歯垢が付着します。歯肉炎や歯周炎の誘因となります。歯垢が唾液に含まれるミネラル物質とともに硬くなったものが歯石です。歯垢は指でこすったり、歯ブラシで落とすことができますが、硬くなってしまった歯石は歯ブラシで落とすことはできません。歯垢は3~5日で歯石になってしまいます。そして表面がザラザラした歯石には、さらに歯垢がつきやすくなります。 歯周病の症状を放置すると、歯槽骨(歯を支えている顎の骨)がどんどん溶けてしまい、最終的には歯が抜け落ちたり、ひどい時には下顎が骨折してしまいます。また、歯石の中にいる細菌が血管に入って内臓に悪影響を及ぼすなど、さらなる深刻な病気にもつながります。心臓病や腎臓病のきっかけになることもあります。 症状としては、以下が挙げられます。 ◆口臭がする 歯垢や歯石が歯につくと、生臭い口臭がするようになります。これは歯垢や歯石の元になっている細菌が、糖を分解する過程で口臭が発生します。以前と比べて口臭が強くなった気がするなど、愛犬の口臭に気が付いたら、一度動物病院の先生に相談してみるとよいでしょう。 ◆歯の付け根が赤く腫れる 歯垢や歯石に含まれる歯周病菌が原因で、歯茎に炎症が起きるようになります。歯の付け根が赤く腫れますがこの時点では見た目以外の変化は特になく、ほとんどの場合で症状が出ることもありません。歯の付け根を普段からチェックしている飼い主であれば気付くことができる可能性はありますが、多くの飼い主さんが見過ごしてしまいます。 ◆歯肉が溶け始める 炎症が悪化すると、歯茎が徐々に溶け始めます。そして、本来歯茎に隠れているはずの歯の根元(歯根部)が露出して、歯がぐらつき始めます。最終的には歯が抜けてしまうこともあります。 ◆歯の根元に膿が溜まる 歯の根元の奥で歯周病菌が増殖することで、歯の根元に歯周病菌や血や膿が溜まる場合があります。この状態が続きさらに悪化すると、歯の根元の腫れがひどくなり、眼の下や顎の下まで腫れてきたり、顎の骨が溶け始めてしまうこともあります。 犬の歯周病の原因 歯垢・歯石を放置してしまうことが、発症の原因となります。歯周病は進行性の病気のため、放置すればするほど症状が悪化していきます。早期治療ができるように、普段から愛犬の様子を見ることが大切です。 大型犬よりも小型犬の方が、歯と歯のすき間が狭いことで唾液による自浄作用が働きにくく、歯周病になりやすいといわれています。 犬の歯周病の治療・予防 歯周病でどのような処置をするかを見極めるために、レントゲン検査を行ったり、歯周ポケットの深さを検査したりします。ただし、起きている状態ではおおよその判断しかできないため、麻酔をかけてから精密検査をした後に治療方法を決める場合もあります。 歯周病は症状が軽度の場合は抗生剤を投与するなど、歯周病菌や炎症を抑制する薬によって治療する場合が一般的です。しかし、歯周病を引き起こす原因の大半が歯垢や歯石のため、これらを取り除かないと根本的な解決にはなりません。しっかりした治療が必要な場合は、スケーラーという器具を使って歯石を除去します。この治療を「スケーリング」と呼びます。 先端の尖ったスケーラーを口の中に入れたときに、犬が嫌がって暴れてしまう可能性が高くなり大変危険です。そのため、全身麻酔をかけて口の中にある歯石を綺麗に取り除く必要があります。 一部の動物病院やトリミングサロンでは、麻酔をしないで歯石除去をしてくれるところもあるようですが、暴れる犬を押さえつけて行うため、顎の骨が折れてしまったり、腰を強く圧迫しすぎてヘルニアになってしまう事故が報告されています。また無麻酔で治療したとしても、歯の表面の歯石しか取れず、最もきれいにしなければいけない歯周ポケットの中まで除去できないため、根本的な治療にはなりません。犬にとって歯石の除去は痛みを伴うため、しっかり治療をするなら麻酔は避けて通れません。 ただし麻酔をかけることにも、もちろんリスクはあります。年齢が高くなるほど全身麻酔のリスクも高くなるため、歯石除去をする際は、愛犬の状態や性格をきちんと理解してくれている、かかりつけの獣医師の先生に一度相談してみるといいでしょう。 また重度の歯周病で歯がすでにぐらぐらしている場合には、すべて抜歯することもあります。犬の場合は人のように咀嚼する必要がないので、歯を全部抜いてしまっても問題は小さいです。入れ歯をする必要もありません。そのため、周りの組織が炎症を起こしている歯を無理に残すよりも、抜歯して歯周組織を良好に保つ方が、犬にとっては健康で質の高い生活を送ることができます。 歯周病を軽視していると大事になる可能性があります。もし愛犬に歯周病があると診断されたら、ぜひ飼い主さんは積極的に治療をしてあげてください。また、一度きちんと治療をしても、放置していると歯垢や歯石はまた付着してしまいます。再発防止のためには日々の歯磨きが大切です。人とは違う磨き方をしたり、歯磨きペーストも犬専用のモノを使う必要がありますので、獣医師の先生の指導を受けながら、日々の歯磨きをスムーズにできるように慣れていきましょう。 残念ながら、何もデンタルケアを施さなければ、歯周病を再発することも往々にしてあります。動物病院で歯垢・歯石を除去してもらったとしても、油断大敵です。小型犬や短頭種の犬は、細かい場所もきれいにできるように小さめの歯ブラシを使うなどの工夫も有効でしょう。少なくとも、歯垢が歯石になる前の3~5日に1回程度のデンタルケアが理想的です。 なりやすい犬種(好発犬種) 3歳以上の小型犬で発症の可能性があります。 犬の口腔・歯の病気一覧 歯周病(ししゅうびょう) 虫歯(むしば) 口内炎(こうないえん) 口腔内悪性黒色腫(こうくうないあくせいこくしょくしゅ) 歯根膿瘍(しこんのうよう) エナメル質形成不全(えなめるしつけいせいふぜん) 乳歯遺残(にゅうしいざん) 不正咬合(ふせいこうごう) 口腔腫瘍(こうくうしゅよう) 口蓋裂(こうがいれつ)