犬の皮膚がんを解説!症状・原因・治療・予防を知る

犬の皮膚がんを徹底解説!犬の病気を正しく知ろう

犬の皮膚がんの症状

犬の皮膚がん(ひふがん)とは、皮膚に悪性の腫瘍が発生する病気です。

主な症状に「硬いしこりがある」「目立つこぶのようなものがある」「なかなか治らない傷のようなものがある」「肛門がただれたようになる」「慢性的な皮膚炎」が挙げられますが、一見がんと判別できないもの「傷のようなもの」や「皮膚炎のようなもの」は気付きにくいため、非常に見つけにくいです。

がんは悪性腫瘍とも呼ばれ、無規律な増殖、浸潤性、転移性を特徴とする細胞の異常増殖のことを指し、「発生した部分の組織を越えて拡がり、周囲の健康な組織内にまで増殖(浸潤)」しながら「腫瘍細胞を発生場所とは違う場所まで到達(転移)」させ、再び増殖を繰り返すことで体中を食い荒らして蝕む恐ろしい病気です。

がんによる身体への悪影響に「無制限に栄養を使って増殖をするため、健康な細胞を栄養不足に陥れる」「正常な組織を圧迫したり、場所を占領することで機能不全に陥れる」「内分泌組織を機能不全に陥れ、ホルモンバランスを崩す」「全身に転移することにより、多数の臓器を機能不全に陥れる」などが挙げられます。

なお、がんが自然治癒することはごく稀で、治療を施さなかった場合、ほとんどの患者を死に至らしめます。

犬の皮膚がんの原因

犬のがんには様々な原因が影響しますが、「遺伝」「遺伝子異常」「日光」などの原因が挙げられます。

遺伝については、ゴールデンレトリバーやジャーマンシェパードなどの純血種はがんの発生率が高いといわれ、基本的にはその他全ての犬種で発生します。

純血種での発生率が高い理由は、血統を継続していくために同じ血統で交配していくため、血が濃くなることが一因ではないかと考えられています。

遺伝子異常については、発がん性物質や紫外線、その他の要因で遺伝子の系列に異常が起こることで発がん率が上がる可能性があるといわれています。

日光については、特に血管肉腫や扁平上皮がんなどが日光の当たる部位に発生しやすく、色素の薄い犬は特に発生率が高くなるといわれているため、日照時間が長い地域や日照量が多い標高の高い地域などは注意が必要です。

犬の皮膚がんの治療・予防

皮膚がんの治療には手術や放射線、抗がん剤などが中心となります。

外科手術の場合、「治癒」「生活の質の向上」などの目的で行うことが多く、皮膚の腫瘍の場合は治療を目的とする手術を行うことがほとんどで、腫瘍の種類によって切除する範囲が異なり、腫瘍の取り残しがないように切除をします。

外科手術は、生活の質を向上させたり、完治を目指すことが目的で、手術する前より状態が悪くなる可能性があるなら選択できない治療方法になります。

また、がんができている場所や腫瘍の大きさによっては切除後に皮膚の縫合ができない場合もあります。

放射線治療は、放射線治療装置を持っている施設でしか行うことができない治療法です。

腫瘍組織に直接放射線を当てることで、腫瘍細胞を死滅させますが、腫瘍周囲の正常細胞にも影響が及ぶことがあり、場合によっては脱毛、皮膚の黒変などの障害が起こることもあるのでよく考えて決める必要があります。

また、放射線治療は複数回照射する必要があり、その都度全身麻酔が必要になります。

抗がん剤治療は、外科手術で取り切れない場合や診断時に付近のリンパ節や肺などに転移してしまている腫瘍、悪性度が高く手術だけではほかに転移することがすでにわかっている場合に行います。

外科手術は局所に対する治療になりますが、抗がん剤治療は全身に対する治療になり、副作用として白血球減少や消化器症状などが起こる可能性もあるため、定期的に検査を行いながら投与をする必要があります。

予防策として、「食事において肥満や添加物などに気を付ける」、「適度な運動で心肺機能や免疫力を向上させる」、「除草剤や殺虫剤などの科学物質や受動喫煙、直射日光などを極力避ける」などのほかに、定期的に動物病院を受診したり、自宅でも全身を触る習慣をつけるようにすることで早期発見に繋げましょう。

犬の皮膚の病気一覧